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滋賀県守山市にある石田ピアノ調律事務所です。
ヤマハ調律学校出身のベテラン調律師、
ヤマハピアノの特徴を生かした調律を心がけています。
もりやまPianolabではヤマハC1SGとUX100の試弾が可能です。

日記

2022-10-05 20:11:00

子供から親へのサイン

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ピアノ調律の作業実施前に
ピアノコンディションの確認で、
お客様に『何か気になっているところはありますか?』と尋ねると、

『子供が習っている先生宅のピアノと音が違うって言うのですが?』
というパターンは結構あります。

何が違うのかを更に聞いてみると、
『先生宅のレッスンでは、その場で弾けたのに🔵、
家に帰ってきて、弾いてみると弾けない❎って言うのです。』

このパターンは、
◯先生宅 グランドピアノ
◯お客様宅 アップライトピアノ
というケースが多いですね。

グランドピアノは鍵盤を弾いて、
連打で次の音を弾く時に
半分鍵盤🎹を戻すと
次の音を弾くことが可能です。

一方、アップライトピアノは
機構的に次の音を出すためには、
7~8割🎹を戻さないと
次の音が出せません。

子供さんは、理屈ではなくて感覚的に
グランドピアノとアップライトピアノ
の違いを無意識の内に認識されているということです。

発表会やコンクールで、
普段グランドピアノで練習している生徒さんは、
ピアノを弾く時に低いポジションで弾かれていることが多いです。
(鍵盤を半分戻すと次の音が出るということを感覚的に身に付けている。)

一方、アップライトピアノで普段練習されている生徒さんは、
指のポジションを結構戻さないと音が出ない
という感覚をお家の練習ピアノで無意識に身に付けておられるので、
バタバタと指を大きく戻してロスの大きいフォームで
弾かれていることが多いように感じます。

私はお客様に対して
半分冗談ですが、真顔で、
『これは、子供さんが成長されてグランドピアノへの買い換えのサインですよ♪』
とお伝えするようにしています。