日記
2022-09-14 20:33:00
ピアノ調律完全解説第1回“ピッチ採り”
今回より“ピアノ調律完全解説”というお題で
文字通りピアノ調律について解説していきたいと思います。
ゆっくりと長期間での解説になる予定ですので、
気長にお付き合いいただけると嬉しいです。
第1回は、ピアノ調律師が調律時に最初に行う“ピッチ採り”
について解説します。
49Aの鍵盤に442㌹の基音をチューナーを見ながら
合わせます。
この時は耳は使いません。チューナーを見ながら
チューニングハンマーを操作して合わせます。
私の個人的な感想ですが、調律というものは
音を聴き分けるより、右手のチューニングハンマー操作時の
チューニングピンを廻す感覚“ピン味”を理解する方が
遥かに難しいと思います。
ピン味を無視して合わせると、
下の動画のように、直ぐに音程が低下してしまいます。↓
“ピン味”を理解できないと、
ピアノ1台約220本の弦を適切に留める事が出来ないので、
すぐに狂ってしまう“ガラスの調律”となってしまいます。
次回は、49Aの基準音から平均律を作る“割り振り”について
解説する予定です。